修了者の声 戦略人事プロフェッショナルコース

修了者の声

ソニー株式会社 鈴木 謙太郎 氏インタビュー

鈴木 謙太郎 氏
ソニー株式会社
ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社
人事総務部人事総務課統括課長

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「戦略人事」に身構える必要はない

「戦略人事プロフェッショナルコース」を受講することになった時の心境を教えていただけますか?

ソニーには毎年、JMAの研修に参加している社員がいるので、研修の話はよく聞いていました。ご案内をいただいた「戦略人事プロフェッショナルコース」は課長向けのプログラムですが、ちょうど2017年の4月に私が課長になったばかりの時に参加させていただくことになりましたので、気合が入りましたね。「より一段高い視野で人事業務に取り組んでいかなければいけない」と意識を新たにするきっかけになりました。

私の上司も10年前にこのコースに参加した経験があったので「人脈ができるから」と研修の意義を話してくれました。実際に、その上司はコースで知り合った方と新しいワークショップを立ち上げようとしていた時でしたので、そのことを具体的に感じることができました。

実際に受講した感想は?

コース名に「戦略人事」という言葉が入っていたので、最初は身構えて参加したのを覚えています。経営戦略や人事戦略をアカデミックに学ぶような難しい内容だと思っていたんです。でも、実際に参加してみると、もっと現場寄りで実務的な内容でした。講師は「前半は勉強です」とおっしゃっていましたが、受け身の講義をイメージする勉強というよりは、いろんな企業の実際のケースを聞きながら考えるスタイルでしたので、最初に予想していた内容を、良い意味で裏切られました。

話に聞いていた「人脈作り」は言わずもがなで、多くの他業界の方と知り合うことができて、とても刺激になりました。会期中、毎回のように飲み会を開催していたせいもあるかもしれません。非常に打ち解けた雰囲気の中で学ぶことができました。

和気あいあい、かつ真剣な本音の議論ができるようになったのは、講師陣が率直なコメントやアドバイスをして意見交換しやすい雰囲気づくりをしてくれたおかげでもあったと思います。うまくコミュニケーションを取ることができるようにご配慮していただきました。

印象に残っていることは?

合宿が良かったですね。まだコースが始まったばかりの早い時期に合宿をおこなったのが良かった。受講者同士が一体感を得るきっかけになりました。合宿があったおかげで、みんなが本音で話せるようになったと思います。だから、議論も深まっていく。プログラムの構成として、優れていたと思います。

抽象化された広い視野で考える

このコースで学んだことは?

「戦略人事」というと、「戦略から落とし込んでいく」というイメージがあったのですけれども、私が感じたのはそれとは違うものでした。もちろん、経営戦略は大事なのですが、それよりも人や組織に重きをおいて、社員の立場や現場で起きていることをしっかり理解した上で戦略に結びつけていく。それが人事の役割なのではないのかと感じました。それが一番大きな気づきでしたね。ロジックやアカデミックなことというよりは、現実的でもう少し生々しいことが重要であることを実感しました。

人事に必要なことは現場の声を聞いて、どのようにすれば良いかを考えていくことだと再認識したんです。

このコースには、いろいろな業界の方が参加しているので、それぞれ異なる分野のお話を聞くことができましたが、人事の悩みは共通であることもわかりました。自分の会社で何が起きていて、何をしていくかを考えることはすごく大事なんだけれども、もう少し広い視野で物事を眺めた方がいい。「ソニー特有のことだから」としてしまうと、本質を見抜けないかもしれない。ソニーだけではなく他社から学んで解決することがあるのかもしれない。どうしても個別具体的なことを考えがちなのですが、もう少し抽象化して考えることも必要なのではないかと気づきました。

人事が新しい視野を獲得するためには

実務では戦略人事をどのように実践されているのでしょうか?

実際には、会社の経営戦略を全く無視して考えるということはありません。どこまで具体的に落とし込むかは企業によって違うと思いますが、みなさん少なからず、それを意識しながら人事戦略を立てられていると思います。ソニーでも会社の中期計画や事業計画等を元に人事の計画を組み立てます。

そういう意味では、このコースで学んだことは私たちが日々おこなっていることなんですね。

無意識ながらも、いつも経営戦略と結びつけるということをおこなっているのだと思います。

ただ、それをもっと現場からの視点や客観的な視点で見つめ直し、他社の皆さんのアドバイスもいただきながら考え抜く、その中で新たな気付きを得る、といったプロセスをこのコースを通じて体験できたことが大きな収穫で、それをしっかりと日々の実務の中でも実践していくことが大事なのだと思います。

どのような人がこのコースに参加されるべきでしょうか?

本社の人事だけに長く携わっている方が参加されるといいかもしれません。他の企業の現場で何が起きているかを知ることができるので、視野を広げるきっかけになると思います。本社だけにずっといると、一つのテーマにフォーカスしがちです。現場のことを知る機会はあまりありません。そのため、現場社員と人事との間で考え方や課題に乖離が起きてしまうこともあります。

このコースでは、他の受講者企業だけでなくゲスト講師の日系企業・外資系企業、アドバイザーの出身企業などの事例を生々しく学ぶことができるので、新しい視野、視点、視座を獲得できると思います。

また、このコースは課長クラスを対象とされているようですが、課長の一歩手前の若手、中堅の時期から参加されるのも良いかもしれませんね。

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修了者からのコメント

JMAマネジメント・インスティチュートの各コースからは、数多くの修了者が輩出されています。
修了者の方々はその後、各社において重責を担うようになり、培った能力をさらに発揮しています。

杉本 亮 氏
杉本 亮 氏
住友商事株式会社 人事厚生部 労務チーム長 兼 人事部 部長代理

人事の世界も大きな変化が求められています。

このコースでは、他社のプラクティスや企業文化を知ることがとても役に立ちました。実際に取組みの裏側のお話を聞くことで「自社で活用できないか」と実践的に考えることができました。

この研修に参加して得られた大きな学びは「働く側の視点の重要性」です。戦略人事として経営目線で施策を考えていくことは当然必要ですが、同時に施策を実行するときには、なぜそれをおこなうかを突き詰め、その意味やメッセージとは何かを考え、積極的に社員に伝えることが大切だということを学びました。

私が参加した時、ちょうど人材戦略を考えなければいけないタイミングでしたので、このコースに参加したことで自分の頭の中を整理することができました。戦略を練っていく上でとても役立ったと感じています。

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