派遣企業の声 修了者の声 リーダーのためのリベラルアーツコース

修了者の声

日置電機株式会社 代表取締役社長 岡澤尊宏氏インタビュー

代表取締役社長 岡澤氏

「リーダーのためのリベラルアーツコース」を2016年に修了された岡澤社長に、参加動機や気づき・成果、そしてご自身の経営観等について伺いました。

国内外営業組織を動かす「共通の理念・哲学」を求めて

2016年、取締役執行役員営業本部長を務めていた私は、営業の総責任者として国内に加え海外営業組織をも担当することになりました。海外現法を回る中、目標数字でマネジメントすることの限界を痛感し、国内外社員との意思疎通や一体感醸成に悩みました。「もっと共通の理念や哲学が必要ではないか」と漠然と感じていたころ、この「リベラルアーツコース」の存在を知り、「判断軸を磨く」「哲学・歴史・思想等に触れ、ものの見方、考え方を豊かにする」「大局的経営視点を醸成する」等のワードに惹かれ参加を決意、自ら社長に願い出て参加しました。
ちなみにこのコースは、今では当社の教育体系に位置付けられ、経営幹部選抜育成の一環として利用しています。私は今でもコースの教材を大切に保管し、時々振り返っています。

「解の無い問い」に対し悶々と考え続け、自らの持論を形成する

研修で印象に残っていることは、兎にも角にも、“解がなく悶々と考え続ける”経験です。講師陣は明確な答えを提供せず、良質な問いを発し続けます。そして参加者はとにかく考え続けました。大変戸惑ったのですが、この事がすべての本質を思考し、直感的な判断や決断、アイデアの創出の原点になる行為であることに気づかされました。
また、それを実行し変化させながらやり続けることが原動力になり得ること、すべては思考、熟慮の産物であると気づきました。正しく思考するためには、正しい言葉、正しい歴史観、正しい人生観等々、何が正しいのか?これを悶々と思考することなのでしょう。そして、自分自身の発する言葉で、どのぐらい周囲のメンバーを“正のスパイラル”に巻き込んでいけるか、とも感じたことを覚えています。

コース終了時の「私の宣言」、そして経営トップの今

代表取締役社長 岡澤氏

<PDCAのCを「Cultivate」に置換し、「育てる」という連続性の活動を創り出す。そのためには、各個人のオーナーシップが必要であり、オーナーシップを企業風土としていく。> このようなことを最後に宣言しました。社長になって今でも、その考えは変わりません。
このコースでの学びは、当社の長期経営方針を策定するときに大いに役立ちました。自社が、そして日本企業が、「何で」世の中の役に立つのか、目的を基軸とした動機付けが必要であり、そのための経営計画づくりを心掛けています。かつて自分が“モヤモヤ”していたものの輪郭が、コースを通してはっきり見えてきた感覚です。

不確実な時代だからこそ、“道標を示せる経営者・リーダーづくり”が必要

今、そしてこれからはVUCAの時代です。これまでは会社や上司の指示に基づいて懸命に業務をやって、それでよかった時代ですが、これからは全く通用しません。不確実な時代だからこそ、組織の目指す“道標”を示すこと。それは、数字で表せないものですが、自身が大切にする価値観を基軸としたものでなくてはなりません。そのうえで、短期・中長期の両方を見据えて環境変化に対応することです。簡単ではありませんが、そういったことをやり遂げる経営者でなくては通用しないと感じています。
そうなるためには、多くの外部の人たちとの接点を持ち、情報感度を高めること、人間力を磨くこと、そして相手に価値を提供する姿勢と経験が必要となるだろうと思います。このコースでは、抽象的な事象を言語化するための素養・土台づくり、違い(チガイ)を知り理解したうえでの本質探究等の経験ができます。答えのない時代に突入した今だからこそ、“これからの日本社会・日本企業をどうにかしたい、自分はこうしたい”と意思を明確にするリーダーが一人でも多く育つことを願っています。

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